ビタミンA（レチノール）
- 検体
- 血清
生理機能の維持に重要な役割を果たす栄養素ビタミンの一つである「ビタミンA」の値を調べる検査。
ビタミンAは「レチノール」とも呼ばれる脂溶性のビタミンで、視覚機能調節・抗酸化作用などの作用を持つため、その値の異常は「夜盲症」や「甲状腺機能の異常」などの診断指標となる。
基準値
431~1,041ng/mL
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- ビタミンA過剰症
- 甲状腺機能低下症
- 脂肪肝
- 高脂血症
- 腎不全
- など
低値を示す疾患
- 夜盲症
- 重症肝障害
- 吸収不良症候群
- 閉塞性黄疸
- 甲状腺機能亢進症
- 感染症
- 外傷
- など
基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値＝正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値＝罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。