フィブリノゲン（Fg）
- 検体
- 血漿
血液凝固因子の一つである「フィブリノゲン」の値を調べる検査。
フィブリノゲンは、肝臓で産生されるタンパク質で血液凝固に関わるほか、炎症性疾患の反応物質でもあるため「血栓症」や「肝臓疾患」「感染症」などの診断指標とされる。
基準値
150~400mg/dL
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 感染症
- 悪性腫瘍
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 糖尿病
- ネフローゼ症候群
- 膠原病
- など
低値を示す疾患
- 無(低)フィブリノゲン血症
- 播種性血管内凝固症候群
- 大量出血
- 重症肝障害
- 線溶性紫斑病
- 白血病
- 悪性貧血
- など
基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値＝正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値＝罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。