心臓が発する微弱な電気信号を捉え波形として記録し、心臓の動きや機能を調べる検査。
「心電図(ECG)」は、「心房細動」や「心肥大」「狭心症」などの診断指標となる。
概要 | 体表に付けた電極によって心臓の筋肉が収縮する時に生じる電位変化を調べる検査で、その電位変化のリズムや強さ(大きさ)の異常を検出することにより、心肥大や虚血性心疾患などの心臓疾患の有無を調べることが出来ます。最も一般的な心電図は、四肢に取り付ける肢誘導4本と胸部に取り付ける胸部誘導6本の計10本の電極を取り付けるもので、電位変化と電位差の計12種類を検出することが可能な12誘導心電図です。 |
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メリット | 検査時間が短くで非常に簡単であり、苦痛なく検査することが出来ます。 |
デメリット | 一般的な心電図は心筋の電位変化のみを検出しており100%正確な診断が出来ないため、正確に疾患を特定するには他の検査と合わせて総合的に判断する必要があります。 |
注意事項 | ①検査直前の運動は控える ②検査中は力を抜いて脱力する |
基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。