内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)

doctor iat
検査対象
胆管、膵管

口から内視鏡を入れ、胆管と膵管の十二指腸への開口部であるファーター乳頭部からカテーテルを挿入して造影剤を注入し、胆管や膵管をX線で撮影して、その形態的な異常の有無を調べる検査。
「内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)」は、「総胆管結石」や「慢性膵炎」「膵胆管合流異常」などの診断指標となる。

検査の対象となる主な疾患

  • 胆管がん
  • 総胆管結石
  • 胆管狭窄
  • 胆嚢がん
  • 膵臓がん
  • 慢性膵炎
  • 膵胆管合流異常
  • 胆嚢炎
  • 胆道ジスキネジー
  • 肝内胆管結石
  • 膵嚢胞
  • 膵嚢胞性繊維症
  • 胆嚢結石
  • など

備考

メリット

胆道の狭窄や閉塞の原因を詳しく調べることができます。

デメリット

技術的に難しく、患者の負担が大きくなります。また、検査の副作用として急性膵炎を起こす危険性もあります。

注意事項

①検査当日の飲食は控える
②造影剤でアレルギーが出る方は医師に申告する

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。