シンチグラフィー(RI)

doctor iat
検査対象
脳、心臓、肺、甲状腺、骨、腹部内蔵など

特定の臓器や器官に集まる性質を持つ各々に適した放射性同位元素(RI)を静脈に注入したのち、シンチカメラと呼ばれる専用の装置を用いて放射性同位元素から放出される放射線を捉え、得られたデータをコンピューターで処理し画像化する検査。
「シンチグラフィー」は、アイソトープ検査・RI検査・核医学検査などとも呼ばれ、様々な臓器や部位の診断に用いられる。

検査の対象となる主な疾患

  • 腫瘍
  • 腫瘍の骨転移
  • 甲状腺機能亢進症
  • 甲状腺機能低下症
  • 甲状腺腺腫
  • 副甲状腺腺腫
  • 副甲状腺過形成
  • 腎臓がん
  • 腎梗塞
  • 腎血管性高血圧症
  • 腎奇形
  • 慢性腎炎
  • 腎不全
  • 尿路閉塞
  • 副腎がん
  • 副腎腫大
  • 肝臓がん
  • 肝硬変
  • 急性肝炎
  • 慢性肝炎
  • 胆嚢炎
  • 心筋梗塞
  • 狭心症
  • 心不全
  • 心筋炎
  • 肺がん
  • 肺塞栓症
  • 脳梗塞
  • 脳内出血
  • くも膜下出血
  • 大脳皮質基底核変性症
  • 進行性核上性麻痺
  • 認知症
  • てんかん
  • 乳がん
  • 前立腺がん
  • 甲状腺腫瘍
  • 拡張型心筋症
  • 肥大型心筋症
  • 心室中隔欠損症
  • 心房中隔欠損症
  • 心内膜床欠損症
  • 動脈管開存症
  • 両大血管右室起始症
  • 両大血管左室起始症
  • 左心低形成症候群
  • 右心低形成症候群
  • エプスタイン奇形
  • ファロー四徴症
  • 大血管転位症
  • 大動脈縮窄症
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
  • 肺結核
  • 間質性肺炎
  • 肺炎
  • シェーグレン症候群(Sjögren 症候群)
  • など

備考

概要

疑われる疾患の用途に合わせた放射性同位元素(RI)を体内に投与するため、その分布状況によって疾患の有無を調べたり、臓器の形や機能、血流状態を確認することができます。

メリット

従来のCTなどでは表わせなかった血流量や代謝機能の情報が得られる他、早期の癌を発見することができます。

デメリット

極めて僅かながら放射線による被ばくがあります。

注意事項

①妊娠している方は医師に申告する
②金属類をすべて外す

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。