コンピューター断層撮影(CT)

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検査対象
脳、肺、甲状腺、冠動脈、腹部内蔵など

放射線の一種であるX線を人体に360度の方向から連続的に透過させ、その撮影したデータをコンピューターで処理しスライス画像を得る検査。
「コンピューター断層撮影(CT)」は、通常のX線撮影と違い骨の裏側なども撮影できるため、様々な臓器や部位の診断に用いられる。

検査の対象となる主な疾患

  • 脳梗塞
  • 脳腫瘍
  • 脊髄腫瘍
  • 脳内出血
  • くも膜下出血
  • 脳動脈瘤
  • 脳動静脈奇形
  • 脳石灰化巣
  • 脳浮腫
  • 肺がん
  • 胸部大動脈瘤
  • 解離性大動脈瘤
  • 大動脈解離
  • 肺炎
  • 肺気腫
  • 縦隔腫瘍
  • 間質性肺炎
  • サルコイドーシス
  • 肝臓がん
  • 肝硬変
  • 胆道閉塞
  • 腎臓がん
  • 腎嚢胞
  • 副腎がん
  • 副腎皮質がん
  • 膀胱がん
  • 尿管結石
  • 膵臓がん
  • 後腹膜腫瘍
  • 子宮頸がん
  • 子宮体がん
  • 子宮筋腫
  • 子宮奇形
  • 卵巣がん
  • 卵巣嚢腫
  • 前立腺がん
  • 前立腺肥大
  • 悪性リンパ腫
  • 水頭症
  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 冠動脈狭窄
  • 動脈硬化症
  • 肺結核
  • 気管支拡張症
  • 大腸がん
  • 大腸炎
  • 慢性肝炎
  • 肝嚢胞
  • 総胆管結石
  • 胆嚢結石
  • 肝内胆管結石
  • 胆嚢がん
  • 胆管がん
  • 膵炎
  • 水腎症
  • 腎臓結石
  • 腹部大動脈瘤
  • がん性胸膜炎
  • 脊椎分離症
  • 脊椎すべり症
  • 変形性脊椎症
  • 坐骨神経痛
  • 舌がん
  • 咽頭がん
  • 喉頭がん
  • 虫垂炎
  • 認知症
  • 軽度認知障害
  • 気管支がん
  • 精巣がん
  • 甲状腺がん
  • 甲状腺髄様がん
  • 甲状腺未分化癌
  • 甲状腺への癌転移
  • 骨肉腫
  • 骨ページェット病
  • 十二指腸がん
  • 絨毛がん
  • 小腸がん
  • 食道がん
  • 腎盂がん
  • 神経芽腫
  • 膣がん
  • 直腸がん
  • 皮膚がん
  • 基底細胞がん
  • 副甲状腺がん
  • ホジキンリンパ腫
  • 卵管がん
  • MAC菌感染症
  • アルコール性肝炎
  • 胃リンパ腫
  • 肝膿瘍
  • カンピロバクター感染症
  • 脂肪肝
  • 小腸潰瘍
  • 膵臓結石
  • 膵嚢胞
  • 膵嚢胞性繊維症
  • 大腸憩室
  • 胆管炎
  • 胆嚢ポリープ
  • 腸閉塞(イレウス)
  • がん性腹膜炎
  • 感染性腹膜炎
  • 結核性腹膜炎
  • ブラインドループ症候群(blind loop 症候群)
  • カリニ肺炎
  • 急性気管支炎
  • 気管支炎
  • 気管支喘息
  • 気管支肺アスペルギルス症
  • 気胸
  • 肺塞栓症
  • 慢性気管支炎
  • 食道静脈瘤破裂
  • 食道静脈瘤
  • 心臓弁膜症
  • 心膜炎
  • グッドパスチャー症候群(Goodpasture 症候群)
  • 腎硬化症
  • 腎梗塞
  • 慢性腎炎
  • 子宮内膜炎
  • 子宮内膜症
  • 横紋筋融解症
  • 筋萎縮性側索硬化症
  • 進行性筋ジストロフィー
  • 筋ジストロフィー
  • 重症筋無力症
  • 脊柱管狭窄症
  • 全身性硬化症
  • 痛風
  • 排泄低下型痛風
  • 糖原病
  • 糖原病Ⅶ型
  • 原発性副甲状腺機能亢進症
  • 副甲状腺機能亢進症
  • 副甲状腺腺腫
  • プランマー病(Plummer 病)
  • ベーチェット病(Behcet 病)
  • など

備考

概要

周囲から身体にX線を照射し、各組織を通過したX線量の差をデータとして集め、コンピューターで処理することによって身体の内部を画像化する検査で、全身に用いることができるため様々な疾患の診断に役立っています。また、造影剤を用いた場合は血管の走行や血流の状態を調べることもできます。

メリット

短時間で精密に身体の内部を画像化することができ、MRIでは描出されにくい骨や肺も綺麗に画像化することができます。

デメリット

極めて僅かながらX線による被ばくがあります。

注意事項

①妊娠している人は医師に申告する
②金属類をすべて外す
③体内に金属類が入っている人は医師に申告する
④検査前にX線造影剤やバリウムなどを使った検査を行わない

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。