放射線の一種であるX線を硫酸バリウムなどの造影剤と発泡剤で膨らませた消化管に透過させ、その透過度合いの違いをフィルムに写しとる検査。
「上部消化管造影」は、X線を透過しないバリウムの白く写る部分と黒く写る発泡剤による炭酸ガスの部分のコントラストにより病変部位を診断する。
食道や胃、十二指腸などに生じた疾患の診断指標とする。
概要 | 潰瘍は膜表面が削れた状態であり、バリウムを飲むとそこに溜まりますが、ポリープは粘膜面にできたイボ状の組織であるためバリウムをはじきます。そのためX線で得られた画像では潰瘍が白い塊として写り、ポリープは黒く写ります。 |
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メリット | 上部消化管の疾患だけでなく、形や大きさ、偏位なども調べることが出来ます。 |
デメリット | バリウムは放置すると固まるため、検査後は下剤などを用いて体外へ排出する必要がります。 |
注意事項 | ①検査当日の朝は絶食 ②常用薬は服用しない ③緑内障・前立腺肥大・心臓病のある方は医師に申告する ④検査後、水分は多めに取る ⑤検査後、処方された下剤は必ず服用する ⑥検査後2~3時間は車の運転を避ける |
基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。