超音波(エコー)

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検査対象
心臓、頸動脈、甲状腺、腹部内蔵など

超音波を体内に当て戻ってくる反射波を画像化し対象となる臓器や器官の形状や状態を調べる検査。
「超音波(エコー)」には、主に臓器を調べる「パルスエコー法」と血流などを調べる「ドップラー法」の2種があり、全身の様々な部位に用いられる。

検査の対象となる主な疾患

  • 心臓弁膜症
  • 心房中隔欠損症
  • 心室中隔欠損症
  • 心臓奇形
  • 心筋梗塞
  • 狭心症
  • 拡張型心筋症
  • 肥大型心筋症
  • 心膜炎
  • 大動脈瘤
  • 肝臓がん
  • 肝硬変
  • 脂肪肝
  • 肝血管腫
  • 肝嚢胞
  • 胆嚢がん
  • 胆管がん
  • 腎臓がん
  • 腎臓結石
  • 膵臓がん
  • 膵炎
  • 卵巣がん
  • 卵巣嚢腫
  • 子宮頸がん
  • 子宮体がん
  • 子宮筋腫
  • 腹部大動脈瘤
  • 腹水
  • 前立腺がん
  • 心肥大
  • 肝炎
  • 胆嚢炎
  • 総胆管結石
  • 胆管炎
  • 膵嚢胞
  • 腎嚢胞
  • 水腎症
  • 尿管結石
  • 膀胱結石
  • 膀胱がん
  • 前立腺肥大
  • 子宮内膜症
  • 子宮外妊娠
  • 中耳炎
  • メニエール病
  • 感音性難聴
  • 伝音性難聴
  • 外耳道癌
  • 中耳癌
  • 耳介癌
  • 糖尿病性網膜症
  • 眼底出血
  • 網膜剥離
  • 中心性脈絡網膜症
  • 加齢黄斑変性
  • ガングリオン
  • 喉頭がん
  • 虫垂炎
  • 不妊症
  • 悪性黒色腫
  • 悪性リンパ腫
  • T細胞性悪性リンパ腫
  • 咽頭がん
  • 精巣がん
  • 甲状腺がん
  • 甲状腺髄様がん
  • 甲状腺未分化癌
  • 甲状腺への癌転移
  • 絨毛がん
  • 上顎がん
  • 小腸がん
  • 食道がん
  • 腎盂がん
  • 神経芽腫
  • 舌がん
  • 直腸がん
  • 皮膚がん
  • 基底細胞がん
  • 副甲状腺がん
  • おたふく風邪
  • 耳下腺炎
  • 敗血症
  • アルコール性肝炎
  • 胃リンパ腫
  • 肝内胆管結石
  • 肝膿瘍
  • クローン病(Crohn 病)
  • 膵臓結石
  • 胆嚢結石
  • 胆嚢ポリープ
  • 腸閉塞(イレウス)
  • がん性腹膜炎
  • 感染性腹膜炎
  • 結核性腹膜炎
  • 胸膜炎
  • がん性胸膜炎
  • 感染性胸膜炎
  • 結核性胸膜炎
  • 肺気腫
  • 間質性肺炎
  • 肺塞栓症
  • WPW症候群
  • 一過性脳虚血発作
  • 解離性大動脈瘤
  • 特発性血小板減少性紫斑病
  • 血栓性血小板減少性紫斑病
  • 紫斑病
  • 血管性紫斑病
  • 線溶性紫斑病
  • 食道静脈瘤破裂
  • 食道静脈瘤
  • 心筋炎
  • 細菌性心内膜炎
  • 心内膜炎
  • 心房細動
  • 大動脈解離
  • 脳動脈硬化症
  • 肺高血圧症
  • 頻脈性不整脈
  • 徐脈性不整脈
  • 不整脈
  • 運動誘発性不整脈
  • グッドパスチャー症候群(Goodpasture 症候群)
  • 腎硬化症
  • 精巣上体炎
  • 前立腺炎
  • 急性前立腺炎
  • 膀胱炎
  • 出血性膀胱炎
  • 膀胱憩室
  • 慢性腎炎
  • 乳腺炎
  • 乳腺症
  • 乳腺繊維腺症
  • 卵管炎
  • 亜急性甲状腺炎
  • 腎血管性高血圧症
  • 全身性硬化症
  • 痛風
  • 排泄低下型痛風
  • 糖原病
  • 糖原病Ⅶ型
  • 橋本病
  • 原発性副甲状腺機能亢進症
  • 副甲状腺機能亢進症
  • 副甲状腺腺腫
  • プランマー病(Plummer 病)
  • レフェトフ症候群(Refetoff 症候群)
  • など

備考

概要

人には聞き取れない高周波の音(超音波)を身体に向けて発信し、その反響を受信して映像化する画像検査法で、反響を捕らえることからエコー検査とも呼ばれます。この検査は殆どの腹部臓器をはじめ、心臓・頸部・乳房・血管などの診断に用いられるため、幅広い疾患に対して有効となります。

メリット

扇状に超音波を発信しているため、対象物の断面画像をリアルタイムで確認できます。また、この検査は体内で超音波を反響させているだけなので、痛みを感じることはありません。

デメリット

硬い骨に囲まれている頭部に使用することはできません。また、超音波は気体中では伝わりにくいため肺や消化管の画像抽出能は低くなってしまいます。

注意事項

①検査前はなるべく食事や水分摂取を控える
②我慢できる範囲で排尿を控える

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。