純音聴力検査

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検査対象

防音室にて、125Hz~8KHzまでの周波数の異なる純音を、周波数ごとに大きさを変化させながら聞かせ聞こえた所を測定する検査。
一般的には1,000Hz・4,000Hzの2種の純音で異常の有無を概ね診断し、異常の見られる場合は更に詳細な周波数で検査を行う。
「純音聴力検査」は、周波数別の聴力レベルを調べるもので「難聴」などの診断指標となる。

基準値

《周波数》 《音の強さ》
1,000Hz  30db 以下
4,000Hz  40db 以下

検査の対象となる主な疾患

  • 伝音性難聴
  • 感音性難聴
  • 突発性難聴
  • 外耳炎
  • 中耳炎
  • 内耳炎
  • メニエール病
  • 聴神経腫瘍
  • 顔面神経麻痺
  • 鼓膜損傷
  • 骨ページェット病
  • 耳管狭窄症
  • 耳硬化症
  • 前庭神経炎
  • など

備考

概要

7種類の周波数の純音を聞かせ、段々と音を小さくして最小可聴域を測定する検査で、音を耳の孔から聞かせる気導検査と、耳の後ろの硬い骨から聞かせる骨導検査があります。

メリット

簡単に聴力を測定することができます。

デメリット

正確に疾患を特定するには他の検査と合わせて総合的に判断する必要があります。

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。