血液凝固に関わる「フィブリン」および「フィブリノゲン」が血栓を溶かす作用を持つ酵素「プラスミン」によって分解(線溶)されるときに生じる物質の数値を測定する検査。
フィブリノゲンが分解される血管内凝固のない「1次線溶」、またフィブリン(血栓)が分解される血管内凝固のある「2次線溶」ともにこの値は上昇する。
全身の血管内に微小血栓が生じる「DIC(播種性血管内凝固症候群)」の診断には欠かせない検査である。
5.0μg/mL 以下
基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。