散瞳薬により瞳を大きくし、眼底の血管や神経など網膜の状態を調べる検査。
「眼底検査」は、「網膜剥離」や「黄斑変性症」などの眼科系疾患のほか、「脳腫瘍」や「脳出血」「高血圧症」「糖尿病の合併症」「腎疾患」など様々な病気の診断指標となる。
概要 | 瞳孔の奥にある眼底を、眼底カメラや眼底鏡という器具を用いて観察し、眼底の血管・網膜・視神経の異常を調べる検査です。この検査は主に、緑内障・眼底出血・網膜剥離などの疾患が疑われた際に行われます。 |
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メリット | 眼底の血管は人間の体の中で直接血管を観察できるただ一つの部位であるため、動脈硬化・脳腫瘍・高血圧などの全身の病気を推察することもでき、生活習慣病の検査としても有効です。 |
デメリット | 散瞳薬を用いるため、検査後3時間ほど光に対して極端に眩しく感じます。 |
注意事項 | ①検査当日のマスカラやアイラインなどの化粧は禁止 ②検査直後の車の運転は禁止 |
基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。