血圧

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検査対象
血管

心臓が血液を押し出す際に動脈の内壁に加わる圧力である「血圧」を測定する検査。
心臓が収縮した際の「収縮期血圧(最高血圧)」と拡張した際の「拡張期血圧(最低血圧)」の数値で示され「心機能異常」や「動脈硬化」などの診断指標とする。

基準値

収縮期血圧(最高血圧) 100~140 mmHg
拡張期血圧(最低血圧) 60~90 mmHg

異常値を示す疾患

高値を示す疾患

  • 本態性高血圧症
  • 二次性高血圧症
  • 重症妊娠中毒症
  • 妊娠中毒症
  • 腎硬化症
  • 急性腎炎
  • 急性糸球体腎炎
  • 一過性脳虚血発作
  • 肺高血圧症
  • 腎血管性高血圧症
  • 心機能異常
  • 自律神経失調症
  • 水腎症
  • 慢性腎炎
  • 腎不全
  • メタボリックシンドローム
  • 心筋梗塞
  • 大動脈瘤
  • くも膜下出血
  • 脳内出血
  • 脳梗塞
  • 動脈硬化症
  • 巨人症
  • ウェゲナー肉芽腫症(Wegener 肉芽腫症)
  • リドル症候群(Liddle 症候群)
  • など

低値を示す疾患

  • 本態性低血圧症
  • 二次性低血圧症
  • 粘液水腫
  • アナフィラキシーショック
  • エンドトキシンショック
  • 急性ショック
  • 出血性ショック
  • ショック
  • 起立性低血圧
  • 貧血
  • 拡張型心筋症
  • 心筋炎
  • 心臓弁膜症
  • 糖尿病
  • 心筋梗塞
  • 肥大型心筋症
  • 大動脈弁狭窄症
  • 自律神経失調症
  • 特発性粘液水腫
  • バーター症候群(Bartter 症候群)
  • シーハン症候群(Sheehan 症候群)
  • など

備考

概要

心臓のポンプ作用により全身へ血圧が送り出された際の血管壁へかかる圧力(最高血圧/収縮期血圧)と、心臓が拡張した際の血管壁へかかる圧力(最低血圧/拡張期血圧)を調べる検査で、これらの圧力の強さによって心臓収縮力の変化や血管壁の弾力性、血液の粘度、全身の血液量など、いずれかの変動を簡単に調べることが出来ます。

メリット

誰でも簡単に扱うことのできる電動の血圧測定器もあるため、普段からの血圧測定によって健康状態を知ることが出来ます。

デメリット

血圧の変動により身体のどこかで変調をきたしていることは検出できるものの、正確に疾患を特定することはできません。

注意事項

①検査前の運動は避ける
②検査前の精神負荷は避ける
③正しい姿勢をとり、上腕の測定部を心臓と同じ高さにする
④測定中の会話は控える

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。