マグネシウム(Mg)

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検体
血清

血清に含まれる「マグネシウム(Mg)」の濃度を調べる検査。
マグネシウムは、細胞膜能動輸送・タンパク合成・核酸合成・神経機能の調節などの役割を持つため、その濃度の変化はそれらの異常を招く疾患の診断指標となる。

基準値

1.4~2.6mg/dL

異常値を示す疾患

高値を示す疾患

  • 甲状腺機能低下症
  • アジソン病
  • 腎機能低下
  • 腎不全
  • 脱水
  • 下痢
  • など

低値を示す疾患

  • 吸収不良症候群
  • アルコール依存症
  • 小腸切除手術後
  • 慢性下痢
  • ギテルマン症候群(Gitelman 症候群)
  • など

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。