抗核抗体(ANA)

doctor iat
検体
血清

細胞の核内に含まれる様々な物質を抗原として反応する自己抗体「抗核抗体(ANA)」の存在を調べる検査。
抗核抗体は、免疫機能に何らかの異常がある時に陽性となるため「膠原病」など自己免疫疾患の診断指標となる。

基準値

40倍 未満

異常値を示す疾患

高値を示す疾患

  • 全身性エリテマトーデス
  • 全身性硬化症
  • 混合性結合組織病
  • 原発性胆汁性肝硬変
  • 多発性筋炎
  • 皮膚筋炎
  • 自己免疫性肝炎
  • 強皮症
  • レイノー病
  • シェーグレン症候群(Sjögren 症候群)
  • クレスト症候群(CREST 症候群)
  • など

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。