トリプシン

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検体
血清

膵臓から分泌される膵液に含まれるタンパク分解酵素である「トリプシン」の値を調べる検査。
膵臓の障害や膵管の狭窄・閉塞による膵液の鬱帯などで高値を示すため「膵臓疾患」の診断指標とされる。

基準値

100~550ng/mL

異常値を示す疾患

高値を示す疾患

  • 急性膵炎
  • 慢性膵炎(急性増悪期)
  • 膵臓がん(早期)
  • 膵嚢胞
  • 腎不全
  • 総胆管結石
  • など

低値を示す疾患

  • 膵臓切除後
  • 慢性膵炎(非代償期)
  • 膵臓がん(進行期)
  • インスリン依存性糖尿病
  • など

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。