エラスターゼ1(EL-1)

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検体
血清

主に膵臓から分泌される、血管や靭帯・腱などを構成する弾性線維であるタンパク質のエラスチンを分解するタンパク分解酵素「エラスターゼ1(EL-1)」の値を測定する検査。
膵臓の組織が破壊された場合、血液中の濃度が高くなるため腫瘍マーカーとして腫瘍のスクリーニング検査にも用いられ「膵臓疾患」、特に「膵臓がん」や「膵炎」の診断指標となる。

基準値

300ng/dL 以下

異常値を示す疾患

高値を示す疾患

  • 膵臓がん
  • 急性膵炎
  • 慢性膵炎
  • 高アミラーゼ血症
  • 腎不全
  • 肝硬変
  • 肝臓がん
  • 胆管がん
  • 肺がん
  • など

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。