東洋医学における、その人の体質を表す概念の基本パターンには・・・
『熱実』 『熱虚』 『寒虚』 『寒実』
という四つのタイプが存在し、それぞれのタイプに適した食品がある。
東洋医学的効能 | 益気健脾、消積止瀉、清熱利湿、補中益気、強筋壮骨 など |
---|---|
効能および効用 | 食欲増進、整腸作用、消化促進、運動改善、鎮咳作用、止瀉作用、消腫作用、腹満改善、筋力向上、体力向上 など |
対象症状・疾患 | 消化不良、食欲不振、腹部膨満感、手足に力が入らない、咳、下痢、骨粗鬆症、腹部の張り、手足の脱力感、慢性の咳嗽、慢性の下痢、関節の腫れ、筋力低下 など |
東洋医学には「個々の食材は様々な薬理効果を持つため、体質の異なる人々が自分の体調や状態に適したものを摂取することで健康を保つことが出来る」という『薬食同源』の考えが古くから言い伝えられており、食用と薬用の両方に使用できるものが『食薬』と呼ばれるのです。
そしてそれは、地と天、夜と昼、女と男、…といった具合に、全てのものは二元論的に「陰」と「陽」に分かれ、かつまた「五行」という5つの属性のいずれかに属するとされる『陰陽五行説』と呼ばれる理論に基づいているのです。
勿論、それぞれの食材にもその理論は当てはまり、各人の体質と五行に合わせた「薬味」「帰経」「五性」「五臓」…と呼ばれる属性のもと、私たちの食卓を飾る『食薬』たちは多種多様な作用を生み出し効果を発揮するというわけです。